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2012年3月16日 (金)

大飯原発再稼働を止めよう! 7団体が緊急声明を公表

福島原発事故緊急会議の杉原さんよりのお知らせです。

安全委員会の大飯3、4号機審査書検討会合の強引な打ち切
りに対して、連名で以下のような抗議の緊急声明を公表しました。「福島
原発事故緊急会議」と「再稼働反対!全国アクション」(とりあえず「3
・11」を外しています)も加わっています。13日の検討会合終了後の相談
の場で急きょ作成を決め、内容を急ぎで詰めて完成させたものです。ぜひ
ご一読のうえ、今後の働きかけに活かしていただくようお願いします。

できる限り多くの人に伝わるよう、メール、ブログ、ツイッター、フェイ
スブック等による拡散にご協力ください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

………………………………………………………………………………

みなさま

15日、この間ストレステスト関係の審査会の傍聴活動を行ってきた、福島
老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan(地球の
友ジャパン)、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、原発を考える品
川の女たち、福島原発事故緊急会議、再稼働反対!全国アクション、プル
トニウムなんていらないよ!東京――の7団体の連名で、声明を発出いた
しましたので、お知らせいたします。

阪上 武

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<緊急声明>

原子力安全委員会は大飯原発3・4号機ストレステスト一次評価を
差し戻すべき

「一次評価では安全確認はできない」(班目委員長)なら原発再稼働
判断もできないはず
活断層の連動評価による大飯原発の耐震安全性は確認されていない
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/2012-6bf4.html

--------------------------------------------------------------
大飯原発3・4号機の再稼働をめぐり、再稼働の条件の一つとされるスト
レステストについて、原子力安全委員会の総合的評価検討会は3月13日、
原子力安全・保安院による大飯原発3・4号機のストレステスト一次評価
審査書の検討を終了しました。来週にも原子力安全委員会で確認書を出そ
うとしています。このような強引な手続きに私たちは強く抗議します。

1.「一次評価だけで安全は確認できない」のに「政治判断は可能」??

 班目春樹原子力安全委員長はストレステストの「一次評価だけでは安全
確認はできない」と繰り返し述べ、一次評価の確認が原発の再稼働の要件
にはならないとの立場をとっていました。昨日の参議院予算委員会でも同
じ発言をしています。2月20日には「諸外国でストレステストを運転再開
の是非みたいなものに使っている国はない」とも発言しています。ところ
が同じ予算委員会で枝野経産相は、原発再稼働については「一次評価をふ
まえて対応する」と、班目発言を完全に無視しています。野田首相も「一
次評価に基づく再稼働の政治判断は可能」との考えを示しました。原子力
安全の最高責任者が安全確認ができないと言っているのに、政治判断は可
能というのは全く理解できません。原子力安全委員会が確認書を出せば、
その意図がどうあれ、運転再開の容認を強要するための材料として政治的
に利用されるでしょう。保安院の審査書は一次評価と二次評価を分けてな
い原子力安全委員会の7月6日付要請の要件を満たしていません。確認の作
業を直ちにやめて審査書を保安院に差し戻すべきです。

2.活断層の連動を考慮に入れていない

 関西電力は、大飯原発の耐震安全評価において、活断層の連動を十分に
考慮に入れていません。保安院の地震と津波に関する意見聴取会では、委
員全員から、大飯原発周辺の3本の活断層について、連動評価を行うべき
との厳しい意見が出ました。関電はこれに抵抗し、半年かけて追加調査を
行うとしています。関電が行った、連動を考慮した仮の地震動評価では、
改訂指針による耐震安全評価(バックチェック)で用いた基準地震動Ssを
上回っています。保安院はこの評価について、入力条件を示すよう求めて
います。
 連動を評価した場合には、基準地震動Ssが大きくなることから、バック
チェックはやり直しになるはずです。班目委員長は、福島原発事故を受け
て、指針類の見直しが必要だと述べていますが、大飯原発については、今
ある耐震安全指針すら満足していないということになります。この問題で
次の意見聴取会が3月28日に行われます。これを待たずに安全を確認する
ことはできないはずです。

3.津波の想定

 保安院は、ストレステストの判断基準として、福島原発事故を繰り返さ
ないことを挙げています。しかし、大飯で用いられている津波の想定は
11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低い想定です。これについ
て、検討会で保安院は、福島ではもともとの想定高さプラス9.5メートル
の津波が来たので、大飯もそのようにしたと説明していますが、関電など
が行った津波跡調査は、地震・津波に関する意見聴取会でも不十分だとの
結論となり、再度の詳細調査が実施される予定です。
 また、津波が斜面を駆け上る「遡上」の効果については、全く評価して
いないことが検討会で明らかになりました。
 これらのことから、現在のストレステスト一次評価の津波の想定および
評価は、まったく不十分だと言わざるをえません。

4.福島原発事故の原因究明を待つべき

 福島原発事故については、原因究明も終了していません。これでどうし
て福島原発事故を繰り返さないなどと言えるのでしょうか。
 福島原発事故では、地震により配管が破損した可能性が指摘されていま
す。政府事故検証委員会中間報告も保安院も可能性を否定しておらず、現
地調査が必要であることを認めている。国会事故調査委員会はこの問題に
正面から取り組んでいます。保安院は、大飯原発のストレステスト評価に
あたって、福島原発事故で配管が破損した可能性については全く考慮して
いません。少なくとも国会の事故調査委員会の結論を待つべきです。

5.外部有識者の具体的な質問に答えていない

 検討会では、外部有識者から、緊急時の要員の確保はどうするのか、ア
クセスルートの確保をどうするのか、瓦礫の撤去にどれくらい時間がかか
るのか、要員の質はどうか、主任技術者をどう配置するのか、津波の遡上
をどう評価するのか、他の号機がシビアアクシデントとなり放射能が出て
いたらどうするのか、堤防のかさ上げはいつ行うのか、手順にあるバルブ
の手動操作は緊急時に本当に可能なのか、など具体的な質問が出ました。
保安院は、それは「二次評価で」、「今後の課題に」、「引き続き検討し
ます」など問題の先送りに終始しました。まもなく消滅しようとしている
原子力安全委員会で語られる「今後の課題」に一体どれほどの意味がある
のでしょうか。原子力規制庁でというのであれば、この確認作業そのもの
も原子力規制庁に委ねるべきでしょう。
 基礎ボルトなど機器の強度について安全率を削って評価している問題な
ど、保安院のストレステスト意見聴取会で回答しきれていない質問につい
ても置き去りにしたままである上に、3月4日付で市民団体(福島老朽原発
を考える会・FoE Japan)が提出した*公開書簡にも回答していません。

6.傍聴者の締め出し

 今回の検討会での審議が、結論を得ることを優先したアリバイ的なもの
であることは、異常に過密な審議日程と、傍聴者への対応にも表れていま
す。傍聴者の発言の多くは、手続きの不合理さ、審議が尽くされないこと
に対するやむにやまれぬ意見の表明でした。二次評価が一体いつになるの
かという質問には最後まで説明がありませんでした。最終回に、会場から
傍聴者を締め出したのは、公開の場で緊張感をもって議論を行うという
「傍聴」制度の意義を無にした行為であり、明らかに行き過ぎです。

7.広く市民の意見をきく公聴会の開催を

大飯3・4号機の運転再開の手続きは、その後の原発の運転再開の基準
となります。その意味ですべての市民、国民が影響をうける可能性があり
ます。現在の形式的な意見受付だけではなく、一般市民や住民からの意見
聴取が必要です。私たちは当事者であり潜在的な被害者です。専門家のみ
によって進められる審査・確認では全く不十分であり、広く市民の声をき
く公聴会を開催すべきです。

*公開書簡 http://dl.dropbox.com/u/23151586/120304_letter_anzeniinkai.pdf

福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan(地球の友ジャパン)
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
原発を考える品川の女たち
福島原発事故緊急会議
再稼働反対!全国アクション
プルトニウムなんていらないよ!東京

問合せ先:090-8116-7155 阪上(フクロウの会)

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